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執筆者の写真たろまろ

新刊『カラダから始まる恋』

更新日:2022年7月27日

Amazonkindleで6月に新刊を出しました。

タイトルは『カラダから始まる恋』です


CP   取引先の部長 ✖ 新米営業マン


あらすじ


金属部品や部品加工を中心にモノ作りをしている会社に勤める有須啓太(アリスケイタ)は製品企画志望だが、中小企業の定めで営業も担うことになる。

初めて営業に行った取引先は大手有名企業。緊張の中、挨拶に行くと取引先の部長は、大学時代の先輩、真野唯一(マノタダカズ)。

先輩といっても四回生と一回生。接点はサークルの飲み会でアリスが泥酔した時に助けたのが真野だった。

再会を祝い、改めて親睦を深めようと二人で飲みに行く。しかし酒に弱いアリスは結局アルコールに潰され真野と一夜を共にしてしまう。

青ざめ焦るアリスをよそに、真野は【接待】と勘違い。二人はよからぬ関係に。


登場人物


有須啓太(アリスケイタ)二十六歳 A型

大学を卒業後、金属部品やその加工を専門にした中小企業に勤める。

アットホームな会社で社長も良くしてくれるが、小さな会社なので大好きな開発業務と苦手意識のある営業を兼任しなければならなくなった。

真面目な頑張り屋だが、流されやすく好奇心も強い。アルコールに激弱。



真野唯一(マノタダカズ)三十歳 O型

一流企業の部長に昇進したばかりの超エリート。

明るく男女問わず人気者で大学時代は常に女性が周りに集まってくるため、特定の恋人を作る必要がなかった。セフレもいたらしい。

有須とは同大学で同じサークルだったが、年齢が離れており絡んだことは一度しかない。

余裕そうに見えて、その実態はかなりこじらせ男。

有須をアリスと呼び、再会を喜んでいる。



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<本文チラ見せ>


「っあ」

 スイッチが入った途端、身体の奥で異物が振動を始めた。ゴリゴリした部分に容赦なく与えられる刺激。否応なしにお腹に力が入る。

「シーッ。声出しちゃダメだって」

 からかいを含んだ声が耳朶をくすぐる。形のいい長い指が、スーツのポケットから取り出したハンカチを俺の口にグイグイと押し込んだ。

「うぐ」

 口が中途半端に開く。情けない。口内の唾液が奪われる不快さと、声を殺さなくていい安堵の両方を感じる。

 シャツ一枚を羽織っているだけ。下半身は剥き出し。目の前にはネクタイで縛られた両手。俺は棚にしがみつき尻を突き出している。ありえない場所で、ありえない格好をして。


 ここは営業先のビル。誰もいない給湯室横の備品室。このフロアには他に残業している人間はいないと彼は言った。でも備品室の隣は階段のため、たまに階段を歩く音が微かに響く。その音が聞こえるたび、俺は息を止めた。

「おりこうさんだな」

 褒められ朦朧とした意識の中で何度も頷くと、カチッと音がした。更に強くなる刺激。

「んう~」

 くぐもった声はハンカチに吸い込まれる。カチカチに立ち上がった根元を手で押さえつけられ、嫌だと首を横へ振った。内側からの刺激に耐え切れず腰がグラグラと揺れてしまう。

「いやらしいな。そんなに気持ちいいのか?」

 ブブブブ、ブブブブ、ブブブブ……

 激しく震える音が体内で響く。

「ほら、こっちむけよ。ケツに力入れて、バイブ出すなよ」

「ふひ……」

 わなわなと震える肉に、腰が砕けそうになりながらも必死で力を入れた。背後から肩を掴まれ体を起こす。そのまま体は反転し、棚にもたれるような体勢になった。

 目の前の男はスーツを着込んだまま。一糸乱れぬ姿で俺を見ている。

 冷たい目。楽しそうに綻ぶ口元。

 十センチ以上俺より上背がある彼に、見下ろされ蔑まれる感覚はゾクゾクと俺の中のなにかを掻き立てた。根元を握っていた手の代わりにゴム製のリングがハメられる。手から解放されても緩く押さえつけられたまま。

「いい格好だな」


               ◇ ◇ ◇



冒頭からハードな展開ですが、そこは大丈夫。ちゃんとたろまろです^^👍

たろまろの物語、好きなんだよ~な読者様には絶対楽しんで頂けると思います。


「カラダ」から恋が始まったのはどちら側だったのか……?

どうして真野さんはそんなにつれなくて意地悪なの?

読み進めるほど迷宮の奥へ奥へ。

アリスくんと一緒にワンダーな世界へ落ちて行ってくださいませ。♠♡♣♢


どうぞよろしくお願いします!!



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